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デザイン、経営などについて今この時代に向けての思いや考えを綴ります。

商売は外を向いてするもの

POSTED ON : 2022-01-16 23:53:33

経営




「いいモノを作れば勝手に売れる」そんな発想が昭和の時代にありました。

しかし、時代が進みモノがあふれるような時代になり消費者の価値観も変化し、そして情報化社会となりたくさんのモノ情報などをPC上で見ることも購入することもできるようになりました。

そういう時代の変化をスルーして、過去の実績や固定観念にしがみついて「いいモノを作れば勝手に売れる」を信じ続けている企業がまだまだ多い状況です。
これは商売に限らず、ここ奈良県をはじめとする観光にも当てはまる意識です。
奈良県の「大仏商法」(大仏さんのように座っていれば観光客が勝手に来てお金を落とすという発想)はもう時代錯誤の意識です。

お客様が勝手に来るという発想は「待っていればいい」という内向きな考えとなり、消費者のことを考えているようで考えていないという意味になります。

今の時代は...

「いいものを創り、それをちゃんと社会に正しく伝える」ことが重要だと考えます。

ちゃんと社会に正しく伝えることが、一人でも多くお客様を呼ぼうとする行為であり、「勝手に来る...」とは対義の行為です。

つまり、お客様を「待つ」だけではなく「呼ぶ」こと、来店いただきそして楽しんでいただき、またリピートとして再び来店・購入につなげること、そういうお客様を増やすことこそが、商売の根幹だと考えます。

有名なマネジメント用語の一つに「PDCAサイクル」というものがあります。
Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)の4段階をループ(繰り返す)ことにより、業務を継続的に改善するというメソッドです。

「いいモノを作れば勝手に売れる」の発想は、Plan(計画)→Do(実行)のみで、あとは運まかせ的なことになります。
継続的な改善意識も無いのは、更なるステップアップ(伸びしろ)も望めません。

Check(評価)とAction(改善)を考えるためには、ちゃんと外を向いた意識も必須です。

外を向かずに、内向きだけで勝手な課題を作って...というのでは真の改善につながりにくいと考えます。

モノやカタチというハードだけではそこに伸びしろは無く、そのハードに時代に沿った価値観表現(デザイン性など)やアップデートなどのソフトを伴わせることにより、伸びしろを期待することができます。

そのためには、消費者や社会とコミュニケーションをとるという外向きの意識が必要なのです。

今の時代、昭和の時代と比べればインターネット・SNSなどにより消費者や社会とのコンタクトは容易な時代です。

モノやカタチを作ったり、それに伴う社内体制を整えたりなどの内向きなことと、消費者や社会に向けて情報を発信するという外向きなこととのバランス感も重要です。
特にサービス業であれば、内向き・外向きのバランス感は<3:7>もしくは<4:6>で外向きの意識に重点を置くべきです。
なぜなら、社会やお客様のための商売である以上、内向きなことの大義や理由はそこにあるべきだからです。


「時計が止まっている」企業や店舗や社会が減少することが、地域や全国の経済状況の発展に結びつくと考えます。


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