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デザイン、経営などについて今この時代に向けての思いや考えを綴ります。

感覚の経営ではなく「企業の設計図」が存在しているかが重要

POSTED ON : 2023-10-22 15:13:44

経営





私は日頃、企業やチーム・プロジェクトなどを「船」に例えて話をすることが多いのですが、経営者やリーダーは「船長(キャプテン)」であり、社員の皆さんや当事者は「船員」です。船長は行き先はもちろん、目的地に行くまでの航路や船員の数や人員配置、船(自社)の性能を考えて設備投資、目的地までの所要日数や給油のタイミングや危機管理などのリスクも含めて、徹底的なシミュレーションを考えて、すべての船員たちと共有しなくてはなりません。いきなり嵐に巻き込まれることがあるかもしれません。

つまり、経営者は未来への進み方・ストーリー、進むための信念やポリシー、各種管理体制や採算計画やリスク管理などを徹底的にシミュレーションしなくてはいけません。

経営者は、その時代においての企業のポリシー(信念)やミッション・ビジョン・バリュー(MVV)という方向性などを時代ごとにちゃんと考え、そのための目標や目的や可能性を抽象的にも具体的にも考えて創らなければなりません。
それが「企業の設計図」です。

例えばもし設計図というものが無かったら、まず<ものづくり>は困難になり、ポリシー(信念)という柱が無かったら<家(企業)>はしっかりとしたものができるのかということにもなります。
そのためにも企業にとって「企業の設計図」は必須と考えます。
「感覚の経営」では目に見えないため周りが理解できにくいのと、具現化した設計図の方が経営者自身のためにも再確認しやすく、社員の皆さんと共有もしやすくなります。
そして、設計図は時代の変化に対応して変えていかなくてはなりません。昭和時代の設計図と令和時代の設計図が同じで企業は進化できるでしょうか。

そして大事なのは当事者である社員の皆さんに「船の行き先」をちゃんと伝えなくてはいけません。「この企業はどこへ向かっているのか」ということです。
社員の皆さんが行うべき業務において「何のために」がMVVによって確認できることにより、当事者だからこそ生まれるかもしれないアイデアや企画などでさらに生産性を高められる可能性も期待できます。

避けるべきなのは社員の皆さんにとって「船員なのに行き先を知らされていない」=「社の方向性が知らされていない、分からない」ということです。

そうなってしまうと、内向きばかりのリスクが生まれてきます。

・「うちの経営者や上司は何を考えているのか分からない」と誤解を受けやすくなるリスク
・何のために仕事をしているのかという発想が、社会や顧客のためではなく「自分のため」だけになってしまうリスク
・働いている自社のことを「他人事」に考えてしまうリスク
・社外で自社の愚痴をこぼしてしまうリスク
・比較して自社よりも他社へ気持ちが動くリスク


内向きばかりになってしまうと、リーダーと違う方向を向いているということになってしまいます。
たとえ表面的には差し障りのないポーズの関係性であっても、内面的に気持ちが逆になっていては「伸びしろ」は生まれません。

経営とは感覚だけで行うものではなく、スタッフ含め周囲の当事者が同じ方向を向いてこそ、生産性を高めたり、未来に向かって歩むことができると考えます。

そのためにもまず「企業の設計図」がちゃんとあるかどうかで違いは必ず出てきます。


□ office Rayの設計図

□ office Rayが考える「デザイン経営」


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