デザイン、経営などについて今この時代に向けての思いや考えを綴ります。
POSTED ON : 2022-03-28 18:37:40
ロシアのウクライナ侵略・戦争において、軍の実質的な力は圧倒的にロシアが勝っていましたが実際には首都キエフを落とすことができない状況で、ウクライナでは多くの犠牲者も出ましたがゼレンスキー大統領の戦略が非常に有効だったように思います。
これまで戦争となると特に欧州では指導者が自らの保身のために亡命したり逃亡したりするケースが多いのですが、ゼレンスキー大統領は国外への避難を周囲から勧められても、自らこの国を守るという信念のもとにどっしりと首都キエフに身を置きました。
その姿勢がウクライナ国民の心を撃ち、ウクライナ兵の士気の高揚につながっています。
そのうえ、首都キエフから国際社会へたくさんのメッセージを発信し、日本の国会でも歴史上初めてオンラインで生中継の演説を行いました。
そして、若干31歳の副首相兼DX担当大臣が非常にいい働きをしています。
ロシアによるウクライナ侵略の中、アメリカAppleのクックCEOをはじめテスラのイーロン・マスクCEOなどへロシアへの事業停止要請、VisaとMasterCardに対し、ロシアからの完全撤退を要請、そして日本はじめ欧米各国へオンライン演説を企画したことも含め情報戦でロシアを圧倒したと考えられます。
これらを企業やチームにおいて考えてみると、トップの理念や信念が見えない姿を社員スタッフが感じてしまうと、モチベーションの低下やその場しのぎの姿勢が増えていきます。
リーダーは、企業を将来どこに向けて進んでいくべきなのかを明確に示すことが必須です。
そのリーダーの未来に向けての姿勢や気持ちを伝えることがものすごく重要です。
「黙して語らず」背中を見て覚えろ...は昭和の発想でそれも経験してきましたが、今の時代では通用しません。
このたびのウクライナ情勢からリーダーのあり方や戦略について学ぶべき点は以下の2点だと考えます。
◆ リーダーたるもの、未来に向けて強い理念・信念を持ち、リーダーの姿とともにチーム内に明確に認識させること(内部統括戦略)
◆ 企業の理念や活動など「時計の止まっていない企業」として社会へ企業の姿を情報として発信すること(対外部戦略)
一刻も早く、ロシアの侵略・戦争犯罪を止めることを祈って止みません。